インディアンカヌークラフトの仕事 ・ 番外編。
トナシベツに暮らすと、全くの他人に、ナカナカ、会えない。
郵便を配達するおばさんも、宅配のお兄さんも、いつもの人だから、
世間話なんかしたりして、ちょっと和む。
一人で仕事してるこの期間は、毛むくじゃらの連中しか、側にいない。
平穏な、単調な、生活が流れていく。
寒冷地仕様の生きものには、退屈な季節だ。
知床から帰って、2ヶ月。もの作りが終わらない。結局、ずーと、何かしら作り続けている。
工房に籠もる日々は、精神修行の趣である。
松原のモノ作りは、この時期、多岐に渡る。
桂の無垢板。贅沢な看板。
屋外で野ざらしにするのは、少しもったいない作り。
そして、モンゴルの遊牧民のゲル、である。
上の写真は、ハナと呼ばれる格子状の壁になる部材。このほかに、
天井のオニと呼ばれる円柱の棒と中央に置く、天窓・柱のバガナ・トーノが木製部材だ。
数年前、道東の白糠町で羊飼いを生業とする酒井さんから
本物のゲルを借り受けたことがある。
勿論、それは、冬の犬ぞりキャンプ用にである。
超快適な、厳冬期キャンプだったのは、言うまでもない。
今、製作中のものは、来期の犬ぞりキャンプツアーの
ベースキャンプ用である。更に快適な、厳冬期キャンプを予定している。
単調な、地味な、インドアなもの作りの仕事だが、
頭の中は、既に、ワクワクの白銀の世界だったりする。
そろそろ、森のかりうど・勝美さんに
今年の秋のエゾ鹿のことも聞かなくちゃならない。
実りの秋。刺激に富んだ、トナシベツの森の秋は、直ぐそこだ。
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