インディアンカヌークラフトの仕事 ・ 番外編。

トナシベツに暮らすと、全くの他人に、ナカナカ、会えない。

郵便を配達するおばさんも、宅配のお兄さんも、いつもの人だから、

世間話なんかしたりして、ちょっと和む。

一人で仕事してるこの期間は、毛むくじゃらの連中しか、側にいない。

平穏な、単調な、生活が流れていく。

寒冷地仕様の生きものには、退屈な季節だ。

知床から帰って、2ヶ月。もの作りが終わらない。結局、ずーと、何かしら作り続けている。

工房に籠もる日々は、精神修行の趣である。

松原のモノ作りは、この時期、多岐に渡る。

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桂の無垢板。贅沢な看板。

屋外で野ざらしにするのは、少しもったいない作り。

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そして、モンゴルの遊牧民のゲル、である。

上の写真は、ハナと呼ばれる格子状の壁になる部材。このほかに、

天井のオニと呼ばれる円柱の棒と中央に置く、天窓・柱のバガナ・トーノが木製部材だ。

数年前、道東の白糠町で羊飼いを生業とする酒井さんから

本物のゲルを借り受けたことがある。

勿論、それは、冬の犬ぞりキャンプ用にである。

超快適な、厳冬期キャンプだったのは、言うまでもない。

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今、製作中のものは、来期の犬ぞりキャンプツアーの

ベースキャンプ用である。更に快適な、厳冬期キャンプを予定している。

単調な、地味な、インドアなもの作りの仕事だが、

頭の中は、既に、ワクワクの白銀の世界だったりする。

そろそろ、森のかりうど・勝美さんに

今年の秋のエゾ鹿のことも聞かなくちゃならない。

実りの秋。刺激に富んだ、トナシベツの森の秋は、直ぐそこだ。

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朝4時・仕事。昼2時・昼寝。夜9時・爆睡。

3時半、起床。8時半、就寝。

早寝早起きは、ビルダー松原の務め。

レーシングハスキー ・ ダン&ジリーのトレーニングは、毎日朝夕、20分ずつ。

MTBでも、追いつけない速さへと成長し、弾丸のように走る面白さを

2頭で確かめ合っている。

食べる量も、うちの成犬のメスの2倍はペロリ。

もっと、もっと一緒に遊びたいのだが、

製作に追われる松原は、今度の日曜日と火曜日の

早朝カヌー&バイダルカ(久しぶりに水の上!)を目標に、作業に明け暮れてる。

そんなこんなで、

松原の作業は、今、こんな感じです………。

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…アリュートパドルは、この部材から削りだしてゆく。

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…あばら骨が蒸し曲げされたキャンバスカヌーは、

外皮の下地になるプランク材の釘打ち作業が待っている。

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…フレームの変更を依頼されたバイダルカは、別物になって甦る。

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…別棟、D型倉庫では、

冬の犬ぞりキャンプ用の五右衛門風呂が、

着々と出来上がっている。

実は、………お昼寝が予想に反し、

あっという間に目が覚めてしまったので、

報告させて頂きました………。

久しぶりの雨で、涼しくって風邪ひきそうです。(笑)

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樹齢300年超との格闘

普段扱うカヌー・カヤック・犬ぞりの材料は、樹齢400年のものでもその存在の大いなる実感を、細かったり薄かったりで味わいづらい。格闘するなどと言った感覚を忘れそうになる。

昨日は一日、いちい・桂と汗を流した。写真手前のいちいは、聖徳太子が持つあのしゃくの材ということだが、北海道の私には、アイヌのトンコリの材料という方がなじみがある。Photo_1

アイヌは、トンコリの音を、動物の鳴き声や風や雨の音、川のせせらぎに喩え、その時々の想いをその音に乗せたそうだ。

一日、肌と肌の付き合いをして、いちいの魅力が、分かりかけた。自然の音に囲まれ暮らす自分にも、トンコリの奏でる音が欲しくなる。

生きてきた時間を、存在を感じさせる一枚の板。それは、「テーブル」ではない。

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