相変わらずの犬ぞりに明け暮れたトナシベツの冬。
春の陽射しが、その終わりを告げようとしている…。
犬ぞり三昧…の日々。
そんな中にあって、新しい命の芽吹きが
2009年早々にあった。
僅か2歳に満たないジリーが母となり、
5匹の狼犬が、誕生したのである。
父親は、勿論、ハリーである。
今シーズンのハリーに接して下さったゲストは、
狼に対するイメージなど、
完全に打ち壊されてしまったことだろうし、
3年前に北海道に連れてこられて直ぐのハリーを知る人は、
その変貌ぶりに、驚愕されている…。
彼がやってきて3年、
松原は、他の橇犬の接し方と全く代えず、
彼に接し続けた。
狼の血がどれだけ入っていようが、
アウトライダーは、橇引きチームの犬の群れである。
その中の一員とならねば、彼に生きる術はない。
ハリーは、2度の脱走劇を経て、
雄同士、互いに多少の傷を負いながら、
順位の確認作業を終える…。
そうしてハリーは、その都度、群れのボスとして、
松原の存在も確認した…ハズ。
3年の月日を経て、
彼は、この群れで生きることを
はっきりと認識した…のであろう。
彼は自分の遺伝子をジリーに委ねた。
松原には、それが彼のひとつの答えのような気がしてならない。
彼が選んだのは、大阪・岸和田生まれのシベリアンハスキー。
美男美女のスーパーカップルである。
生まれ落ちた天使は、
勿論、美男美女、勢揃いである。

どんころさんからやってきてくれた
ボーダーコリー柄のガオジュニア 、
「 DON 」を兄貴分にして、
元気に成長を続けている。
ハイブリッドウルフとか、
ウルフドッグとか、
呼び名はどうあれ、
橇犬として、使役犬として、
彼らは人と共に生きてゆく。
かつて、アラスカでは狼にも橇を引かせていた史実がある。
「 人と共に生きる。」
その為に、彼らはここで橇を引かねばならない。
与えられたその使命を遂行する為、
勿論、人間の存在が欠かせない。
犬ぞり使いがいて橇犬がいるのだ。
それぞれに与えられた役目。
群れで生きるといことは、
その役目をそれぞれがしっかりと認識し、
そして遂行する。
一人しかいないボスにも、
大勢いるチームドッグにも、
群れにはそれぞれ役目があり、
それをしなければ、
生きてゆく場所は、ありはしない。
…………。
来期の犬ぞりシーズンを乞うご期待!
…そうなるように、
またひとつ荷を背負う…
相変わらずの松原である。
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